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過去全敗のNZ戦へ名将が提言!パナ・ディーンズ監督「自分たちを信じることが大事」(サンケイスポーツ)

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出典元: オールブラックスを熟知するディーンズ氏。世界トップを相手に日本は十分戦えると明言した

ラグビー界の頂点に君臨し、来年のW杯日本大会で3連覇を狙うニュージーランド(NZ)代表「オールブラックス」。監督の有力候補に一時は挙げられ、ライバル豪州を指揮して母国とも戦ったトップリーグ、パナソニックのロビー・ディーンズ監督(59)が日本に貴重な提言を伝授した。日本は十分に戦えると明言し、金星のためには「自分たちを信じることが大事だ」と説いた。

 --オールブラックス戦が近づいてきた

 「来年のW杯日本大会へ向けて、日本がやろうとしていることを試す貴重な場になる。タフな戦いになるが、非常にチャレンジングで、W杯へいい準備をするのに最高の機会でしょう」

 --ここまでの日本代表をどう評価する

 「6月の代表戦はボールをしっかり展開するラグビーを、自信を持ってやれていた。そこにキックゲームという要素が身についてきた。自分たちの強みを徐々に理解し、前面に出した戦いができている。防御面でも昨年は完成していなかった新しいシステムが、今年はかなりよくなっている」

 --オールブラックスはどんなチーム

 「特徴の一つが、対戦相手が一番嫌な時間帯に攻撃を仕掛けてくること。相手が攻め込んで7点取れるような状況から、一気に切り返して7点を奪う。これで相手は14点差をつけられたようなダメージを受ける。それを意図的にできるのがすごいところです。控えにも特徴がある。出場した瞬間、一気にテンポを上げられる選手をベンチに置いているのです」

 --日本はどう戦うべきか

 「やりたいことをやらせないこと。彼らを前に出させない、勢いを作らせないことです。80分間、集中を切らす時間帯を作っては駄目です。集中が切れた瞬間、彼らは一気に攻めてくる。気をつけなくてはいけないのは、オールブラックスは意識的に前半の最後の時間帯にトライを狙ってくる。ここで失点しないことが重要です」

 --日本は互角に戦えるか

 「プレー面では問題ないと思っている。日本の選手たちはこれまでの国際試合、サンウルブズのスーパーラグビー参戦で、高いレベルの相手との対戦経験を積み上げてきた。サンウルブズが戦ったハリケーンズ、クルセーダーズはオールブラックスと遜色ない顔ぶれです。最終スコアはかなり開いているが、ある程度は戦えた部分もあった。鍵を握るのはフィジカル面で80分間対等に戦えるかです。やれると思います」

 --あなたが日本代表監督なら

 「最高の戦略を持って臨まないといけない。選手たちが何をやるのか、なぜやるのか、いつやるのかを理解した上で、相手に対して最大の重圧をかけることです。日本の伝統でもある速い展開力と、昨季から取り組んできた素早い防御を、どこまで精度を上げて実行できるか。偶然だけに頼って戦っては駄目です」

 --勝つために最も重要なことは

 「最終的には自分たちを信じることです。それが大事だし、日本はできると思います。サンウルブズのNZ勢との試合を見る限り、以前のようなオールブラックスとの差はなくなっています」

★過去の主なNZ戦VTR

 ◆1995年6月4日(第3回W杯南アフリカ大会、ブルームフォンテーン、●17-145) 控え中心のNZに日本は21トライを奪われて大敗。現在もW杯最多失点記録として残る“ブルームフォンテーンの惨劇”はその後、日本国内でのラグビー人気の低下にもつながった。

 ◆2011年9月16日(第7回W杯NZ大会、ハミルトン、●7-83) 日本はベストメンバーだった初戦のフランス戦から先発10人を入れ替えた。トンガ、カナダとの残り2試合での勝利を見据えた“捨て試合”。WTB小野沢宏時がインターセプトから奪ったトライ1つだけで大敗した。

 ◆2013年11月2日(リポビタンDチャレンジカップ、●6-54、秩父宮) 26年ぶりに国内でオールブラックスを迎えた。NO・8リッチー・マコウ、SOダン・カーターとスーパースター2人が先発したNZに先制トライを奪われた日本は、FB五郎丸歩の2PGで追うが、得点はそこまで。計8トライを許し、世界一の実力を見せつけられた。

■ロビー・ディーンズ

 (Robbie Maxwell Deans)1959年9月4日生まれ、59歳。ニュージーランド(NZ)カンタベリー・シャビオット出身。79年からSO、FBでカンタベリー州代表、83年から同国代表。通算5キャップ。2000年から08年までクルセーダーズを率いてスーパーラグビーを5度制覇。01-03年にNZ代表アシスタントコーチ、08-13年に豪州代表監督。14年からパナソニック監督。世界選抜、バーバリアンズ監督。

■ニュージーランド代表

 協会創立1892年。2011、15年大会の連覇などW杯を3度制したラグビー王国。上から下までの黒装束で、ニックネームは「オールブラックス」。力強いFW、速くて展開力に満ちたBKが一体となり、どこからでもトライを取れる。世界ランキング1位は譲らず、来年のW杯も優勝候補の筆頭だ。16、17年と2年連続世界最優秀選手に輝いたSOボーデン・バレット、21歳のWTBリコ・イオアネら豊富なタレントがそろう。

■ラグビーW杯

 4年に1度の世界一決定戦。1987年に16カ国・地域が参加して始まり、99年の第4回から出場枠が20に増加。2019年日本大会は伝統国・地域以外で初めての開催となる。優勝はNZの3度が最多。初代王者となった後、11、15年で史上初の2連覇。豪州、南アフリカは2度ずつ制している。北半球勢の優勝は03年大会のイングランドのみ。優勝杯は競技の起源とされる人物に由来する「ウェブ・エリス・カップ」。





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