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空手名将の高校校長、がん闘病で感じた「命の尊さ」生徒に伝える(スポーツ報知)




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出典元: 授業を行う御殿場西の菊池基校長

静岡・御殿場西高で2日、「いのちのホームルーム」と題した授業が行われた。監督として同校を空手の全国的な強豪に育てた菊池基校長(58)が、2年前にぼうこうがんを患った自身の体験談を交え、3年7組の生徒31人に「がんのメカニズム」や「命の大切さ」を話した。

 菊池校長が病院でがんの告知を受けたのは16年夏。休職して抗がん剤治療と2度の手術を経て、翌年1月に復帰した。だが体重は10キロ減り、体力も落ちていた。駐車場から校長室まで歩くのもやっとの状態。「毎日(心が)折れそうでした」。

 それでも3月1日の卒業式を目標にして体力を回復させ、3年生を送り出すことができた。「学校に戻って生徒に会いたい。それを心の支えにして、抗がん剤の副作用や手術後の痛みを乗り越えました」と言う。

 復帰後は病気のことを隠して生活するつもりでいたが、がんを通じて感じた「命の尊さ」を伝えることも大事なのでは、と心境が変化。今年の10月から3年生を対象に授業を始めた。

 この取り組みが新聞に載ったことで、多くのがん患者や家族から「勇気づけられました」といった手紙が学校に届いたという。そこで、この日はメディアに公開。テレビ局も取材に訪れた。「自分も闘病時に、がんを克服した方の体験記を読みました。発信することで少しでも役に立てれば」と校長は話した。

 授業の最後には「生まれてきてくれてありがとう」と、生徒全員と握手。「普段は弱みを見せない先生なのに。うれしかった」と小川健志さん。生徒にとっても中身の濃い50分間になったようだ。(里見 祐司)

 ◆菊池 基(きくち・はじめ)1960年1月1日、富士市生まれ。58歳。駒大3年のインカレ個人戦8強、国体4位。82年に母校の御殿場西に赴任し空手部を創部。監督として強豪に育て、05年から総監督。15年から校長。身長176センチ。血液型A。家族は妻と2男。


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