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WTB福岡、快速でエディーの壁破る!17日深夜に強豪イングランド戦(サンケイスポーツ)

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出典元: 日本が誇る快足トライゲッターの福岡。強豪イングランドに一泡吹かせる

ラグビーの日本代表(世界ランキング11位)は17日(日本時間18日午前0時)、「リポビタンDツアー2018」第1戦で強豪イングランド(同4位)と対戦する。来年のW杯日本大会へ向けた貴重な腕試しのテストマッチだ。WTB福岡堅樹(26)=パナソニック=は世界クラスの快足で、2015年W杯では日本を指揮したエディー・ジョーンズ監督(58)率いる北半球の雄から“恩返し”の金星をうかがう。

 ジョセフ・ジャパンが世界最高峰の舞台にたどり着いた。ロンドン郊外にあるラグビーの聖地・トゥイッケナム競技場で、ラグビーの母国との一騎打ち。8万2000人を収容する巨大スタジアムでの決戦に、WTB福岡は興奮を抑えられない。

 「11月の代表戦の中でも一番大事な試合だと思う。欧州勢との戦いが来年のW杯のキーになる。今回、どういう形を見せることができるかが大切になる」

 イングランド戦の先に見据えるのは、W杯1次リーグA組で挑むアイルランド(世界ランク2位)とスコットランド(同6位)。この2強から少なくとも1勝しなければ、目標に掲げる8強入りは難しい。

 W杯開幕まで1年を切った今秋は、世界選抜、ニュージーランド(NZ)と戦い2連敗。世界トップレベルの選手のパワーと技術に屈した。しかし、日本のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)は「トライできたということは、攻撃する心構えで挑めていることの表れ」と評価する。

 昨年は27-47と完敗した世界選抜に28-31と迫ると、若手主体とはいえNZからは5トライをマーク。スコアは31-69だったが、キックを交ぜながら空いたスペースを突く攻撃力の進化を証明した。

 イングランドはFWの破壊力が世界でもトップクラス。相手に重圧をかけて反則を誘い、タッチキック-ラインアウト-モール-再び相手の反則-という伝統の必勝パターンで攻めてくる。

 ジョーンズ監督就任後は、その大男たちが積極的にボールを動かすスタイルも導入した。ただ、日本を知り尽くす同監督が、弱みを攻めない選択肢はない。フィジカル、パワーで徹底的に重圧をかけてくるのは必至。福岡は「セットプレー(スクラム、ラインアウト)は、日本の最近の試合で課題になっているところ。セットプレーからの防御がBKとして重要になる」と警戒する。

 日本はイングランドと8戦しているが、イングランド協会がテストマッチ(国同士の公式戦)と公認するのは1987年W杯での1試合のみ。“2度目”の今回は聖地での対戦とあって、ラグビーの母国の誇りと意地をかけて襲ってくるはずだ。

 それでも、福岡は「相手はNZほど自由自在に動いてこない。僕らの攻撃が機能するチャンスが増えると思う」と断言した。日本が誇る快足トライゲッターが、イングランドを蹴散らし世界を驚かせる。

★主将リーチ、重圧かけて「いじめ返したい」

 イングランドとの対決を最も心待ちにしているのが、日本代表主将のリーチ マイケル(30)=東芝=だ。

 「とてもわくわくしています」

 イングランドのエディー・ジョーンズ監督とは日本代表HCと主将という立場で、躍進した15年W杯で日本を引っ張った。互いに性格も知り尽くしているが、リーチは「やりやすいですね」と断言。「どんなことをやってくるか、だいたい分かります」と笑う。

 「(日本代表で)たくさんいじめられたから、いじめ返したい。やり返すにはボールを速く展開して、相手に重圧をかけないといけない」と“恩返し”を誓った。

★リポビタンDツアー過去の戦い

 ◆(スコットランド42-17日本、2013年11月9日、英国・エディンバラ)前半は3-11とノートライに封じられたが、後半2、11分にWTB福岡堅樹が2トライを決めるなど17-18と肉薄した。その後、4連続トライを喫して力尽きたが、脳梗塞で療養中のエディー・ジョーンズHCに代わり、スコット・ワイズマンテルHC代行の指揮の下、強豪を追い詰めた。

 ◆(日本18-13ルーマニア、14年11月15日、ルーマニア・ブカレスト)2014年11月15日 前半はスクラムで認定トライを奪われるなど9-10とリードされたが、後半にFB五郎丸歩のPGで逆転。テストマッチの連勝を11とした。ノートライに終わったものの、五郎丸が6PGを決めて接戦を制し、エディー・ジョーンズHCは「ベストではないが、うれしい勝利」と語った。

 ◆(ウェールズ33-30日本、16年11月19日、英国・カーディフ)ジョセフ・ジャパンの初勝利となったジョージア戦から7日後、世界ランキング6位(当時)の強豪に大健闘。前半にWTB山田章仁、後半にはWTB福岡堅樹がトライを決めるなど互角の戦い。30-30の試合終了直前に決勝DGを決められ惜敗したが、7万人を超える敵地の大観衆を揺るがした。

 ◆(フランス23-23日本、17年11月25日、フランス・ナンテール)開始5分にSO田村優のPGで先制、24分にはHO堀江翔太が両軍初トライを決めるなど、立ち上がりから互角以上の戦いを披露。18-23で迎えた後半33分、PRヴァル アサエリ愛のトライで追いついて引き分けた。W杯準優勝3度、過去9戦全敗の強敵から、敵地で主役の座を奪った。

■福岡 堅樹(ふくおか・けんき)

 1992(平成4)年9月7日生まれ、26歳。福岡県古賀市出身。5歳でラグビーを始め、福岡高-筑波大からパナソニック入り。2013年4月に日本代表入りし、通算28キャップ(通算17トライ)。15年W杯イングランド大会、16年リオデジャネイロ五輪(7人制)に出場。1メートル75、83キロ。





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