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貴景勝、父とつかんだ初賜杯!一哉さんの影響で始めた空手…相撲転向後ともに1日3度猛稽古/九州場所(サンケイスポーツ)

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大相撲九州場所千秋楽(25日、福岡国際センター、観衆=6986)小結貴景勝(22)が平幕錦木(28)に勝ち、初優勝を飾った。優勝インタビューでは、横綱を目指した少年時代からサポートしてくれた父・佐藤一哉さん(57)に感謝の言葉。会場で歓喜の瞬間を見守った父も目を細めた。大関高安(28)は関脇御嶽海(25)に敗れて優勝決定戦に持ち込めず。5日目から休場した横綱稀勢の里(32)とともに再起を誓った。

 会場の一角に、息子の晴れ姿に目を細める父・一哉さんと母・純子さん(51)がいた。少年時代に二人三脚で歩んだ父に、貴景勝は感謝の言葉を述べた。

 「小さい頃から、プロになるのが親子の目標だった。少し恩が返せたと思います」

 武器の突き押しの原点は5歳のころ、指導者だった父の影響で始めた極真空手。小学3年生で本格的に相撲に転向した。当時は体が細く、相撲クラブの仲間から「(あんな体で)何ができる」と笑われたこともあった。

 だが、負けん気は人一倍強かった。寄り添った父は「参ったとか、嫌とか言ったことがない。メンタルが本当に強い」と振り返る。1日3度の猛稽古に付き合い、猛烈な食事管理を徹底した。牛乳は1日2リットルがノルマで、炭酸飲料やインスタント食品は厳禁。外食すれば吉野家では特盛り牛丼3杯、マクドナルドならLサイズポテト4個とメガマック4個。びっくりドンキーに行けば、450グラムのハンバーグを3枚も完食させた。

 その成果で小学3年生で30キロだった体重は、6年生では90キロ弱に。中学横綱の下地ができた。貴景勝は当時を振り返って「厳しくされたのがよかった。これだけやってくれたのだから、プロで成功しないと」。本名の貴信は「天下を取ってほしい」との思いを込めて当時横綱だった貴乃花と、戦国武将・織田信長から1文字ずつとった。頂点に立った息子に父は「子供のときからのことが、走馬燈のように頭に浮かんだ」と感慨深げだ。

 母は賜杯を抱く姿に涙。関脇で迎えることが濃厚な来年1月の初場所(13日初日、両国国技館)に向け、一哉さんは「次の場所で真価が問われる。語り継がれるようなお相撲さんになってほしい」と期待を込めた。





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