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文田がリベンジVに涙「1年間が無駄じゃなかった」/レスリング(サンケイスポーツ)




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出典元: 太田忍に勝利しガッツポーズを出す文田健一郎(右)=23日午後、東京都世田谷区・駒沢体育館(納冨康撮影)

レスリング・全日本選手権最終日(23日、東京・駒沢体育館) 男子グレコローマンスタイル60キロ級は昨年の世界選手権59キロ級覇者の文田健一郎(ミキハウス)がリオ五輪銀メダルの太田忍(ALSOK)を7-2で下し、59キロ級を制した2016年以来となる2度目の優勝を果たした。

 旧階級を含めて3年連続の対決。優勝が決まると、「シャー!」と雄たけびを上げ、涙を流した。昨年の世界王者・文田が、リオ五輪2位の太田を撃破。価値ある1勝に、声もうわずった。

 「本当に苦しかった。1年間が無駄じゃなかった。努力が出せたのは、ホッとしている」。第2ピリオドの残り1分ほどで1点をリード。逆転を狙う太田の投げ技を冷静に返して勝利を手繰り寄せた。7-2で勝利し、昨年のこの大会で敗れたリベンジを果たした。

 2年ぶりの頂点までは長い道のりだった。悲劇は6月頃。膝に重傷を負い、長期離脱を強いられた。「投げ出したくなるくらい落ち込んだ」と吐露する。それでも「東京五輪での金メダル獲得」という長年の目標が自身を奮い立たせた。

 治療とリハビリに励み、8月中旬からマットでの練習を再開し、徐々に負荷を上げ、10月末に状態が戻ってきたという。11月のU23世界選手権(ルーマニア)で復活優勝を遂げ、自信を持って全日本のマットに上がり、勝利につなげた。

 次は来年6月の全日本選抜選手権(駒沢体育館)。今大会の優勝者が勝てば同9月の世界選手権(カザフスタン)代表に内定する。2020年東京五輪へ、また一歩前進する重要な大会だ。

 「国内で圧倒的に勝てるように。世界でもきっちりと勝って、海外でも20年東京五輪は『文田が金メダルを取るだろう』と思われるようになりたい」。1年前の“悪夢”を振り払い、夢の舞台へと確かな道を進む。


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