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【直撃】宮本和知氏、選手への思い「いい生活をさせてあげたい」(3)(サンケイスポーツ)

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サンケイスポーツが、来季から巨人の投手総合コーチに就任する宮本和知氏(54)へ行った直撃インタビューの未公開トークの最終回は、宮本氏の選手への思いについてです。プロ野球を“外”から見ていた21年間で、多くの経験をしてきた宮本氏。その中から選手に伝えたいことや、コーチとしての選手に対する熱い思いなど「宮本和知から選手たちへのメッセージ」をお届けします。

 --現役を引退されてからは小学生に野球を教えたりもしていた

 「3、4年前かな? 小学校で授業もやっていたの。ジャイアンツのイベントで小学校を回って、その時に各学校の校長先生と話す機会があって。校長先生もわれわれと同じ年代かそれよりも上の年代で。『どういった指導方針でやられていますか?』という質問をして、結局、暴力や言葉の暴力、今の言葉で言うとハラスメントというのはタブー。わかりやすくいえば長所と短所があったら、長所を伸ばすということ」

 --時代が変わり、指導方法にも変化が

 「われわれの時代というのはどちらかというと、短所を克服するという時代。いまは長所を伸ばす。これが個性だという方針のもと指導されている。そういった子が育っている中で、アマチュアスポーツならば、長所をどんどん生かしていくというのはいいことだと思う。ただ、プロになると短所も絶対に克服しないといけない」

 --プロ野球選手は長所を伸ばすだけでは駄目

 「短所を克服することは捨てて、長所を伸ばすことだけでいったら限界があると思うの。それなりの狭い選手になってしまうと思う。短所を克服しながら、長所をもっと生かしていくと。そこで短所が出たら、またそこを克服するという風に持っていかないと、強い選手は生まれないと思うの。内面的にも弱いところから逃げるということになる」

 --選手たちには短所も克服しながら逃げずに進んでほしい

 「楽な道と苦の道があったら、僕は選手には苦の道を行ってほしい。人生の中でね。楽な道というのは、還暦を過ぎてからでいいと思うの。余生を楽しむという風にね。でも還暦まで、60を過ぎるまでは、俺は苦の道を行こうじゃないか、というのがあるのね。苦の道から学ぶことというのはすごくあるのね」

 --自身もメディアに出ながらも苦の道を歩いて、覚悟を持って再びプロの世界に

 「僕もいろいろテレビとかで仕事をやってきたけど、楽な方にはいきたくないね。分からないことがあったら、調べられるし、調べればいいじゃん、というふうに持っていっているから。どんな逆風が吹こうが、荒波にのまれようが、おれは選手を守る自信があるというか、絶対にこいつらを守ってやろうというね。やっぱり秋のキャンプにいって、それだけじゃ駄目だと、原監督から言われたけど。かわいい子を守りたいんだよ。少しでもいい思いをさせてあげたい。いい生活をさせてあげたいというね」

 --しっかりと育てていい思いをさせてあげたい

 「来年10年目に入るんだけど、少年野球チームを持っていて、その子たちの成長を見るのが楽しいんだよ。おっさんだなと思うけど、成長を見る喜びというのは本当にあるのよ。(教え子が)中学校に入って、高校に行ったかという成長を見るのが、俺の喜びだった。今回はプロの世界に戻って、ジャイアンツのユニホームに袖を通すわけにはなったけど、やっぱり後輩だから、なんとかこいつらに自立してもらいたい。菅野みたいに6億5000万円、そして7億、メジャーに行って10億、20億と。そうしてあげたいなあ。その思いだけよ」

 --秋季キャンプではそんな期待の若手を直接指導した

 「補強はいらないと思うぐらい、秋を見ていていい選手いますよ。高田もそうだし、桜井や鍬原(くわはら)なんかもいいし。この打線であれば、僕も現役復帰したいなあというぐらいだよね(笑い)。これは勝てるぞと思っているよね。なんかね、そのぐらいの気持ちになってほしい」

 --若手にはどんな選手を目指してほしい

 「ここぞっていうところを抑えてほしい。だから、ホームベースが遠いピッチャーになってほしいのよ。簡単にホームを踏ませてほしくないのよ。打たれても打たれても、フォアボール出してもフォアボール出しても、最終的には抑えるようなそんな粘りがほしいよね。スコアリングポジションで、ぽんぽん打たれているのよ。だから、防御率がトップでも、『え? なんで勝ってないの?』となるよね。だから、打たれ強いピッチャーというのは作っていきたいね」

 --緊迫した場面でも結果を残せる投手になってほしい

 「沢村だって、あれだけ力があれば、どんどんいけばいいんですよ。あれだけ間合い空けちゃいけないよね。3割バッターだって10回やったら7回、半分以上はミスするんだと思うようになっていかないと。真面目な子が多いよね。沢村も真面目だと思うよ。なんというか、もうちょっと不良になってもらいたいというね。マウンド上では。そのぐらいでいいと思うんだよね。細かいことを考えずに向かっていく姿だけ。打たれたら打たれたらでいいじゃんと。次抑えればいいんだからと。僕は胸を広げておきたいな」(おわり)





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