みんなに伝えたいスポーツ情報

「頑張れチーム関西」天理大を奮い立たせた戦友の檄(日刊スポーツ)

[ 元の記事 ]
出典元: 後半、帝京大の選手を振り切りながら、独走する天理大WTB久保(撮影・狩俣裕三)

<全国大学ラグビー選手権:天理大29-7帝京大>◇準決勝◇2日◇東京・秩父宮ラグビー場

【写真】試合後、インタビューに答える天理大の小松監督

悲願の初優勝を目指す天理大(関西1位)が前人未到の10連覇を狙った帝京大(関東対抗戦1位)を下し、7大会ぶり2度目の決勝進出を決めた。東高西低が顕著な大学ラグビー界だが、天理大躍進の裏には「関西パワー」があった。

ため込んだ力を出し切っての勝利で、黒衣のメンバーが笑顔になった。今季、フランカーからフッカーに転向した島根一磨主将(4年=天理)は最前列でスクラムを押し込み、FW8人でペナルティートライを奪った。試合後、薄暗い通路でブレザーを着た島根は「天理の思い、OBの思い、関西代表の思いを持って戦いました」と振り返った。

数々の励ましを力に変えた。試合前には関西2位で今大会は初戦敗退だった立命大フランカー古川聖人主将(4年=東福岡)から、無料通信アプリ「ライン」で連絡があった。

「頑張れよ! チーム関西!」

関西3位で立命大と同じく初戦で姿を消した京産大の上田克希主将(4年=東海大仰星)からは、短文投稿サイト「ツイッター」を通じて「頑張れよ!」。そのエールに感謝し、島根は「チーム関西として戦えた」と胸を張った。18年12月16日の3回戦(大阪・金鳥スタ)では第1試合で慶大に敗れた京産大の選手たちが、通路の脇に2列で並び、第2試合に臨む立命大の選手たちを送り出すシーンもあった。

現行の制度では前年度優勝、準優勝の大学が所属するリーグに出場枠がもたらされ、今大会は関東対抗戦(前年度優勝・帝京大、準優勝・明大が所属)から5校が出場。関西は3校となっており、入れ替え戦に進む下位2校を除いた4~6位の3校が、11月下旬のリーグ終了で早々とシーズンを終えている。

今秋、天理大の小松節夫監督(55)は東高西低を覆すために「やっぱり関西全体のレベルを上げること。11月下旬にシーズンが終わってしまうと、次の年にも影響する」と現場指揮官の目線で分析した。関西学生代表の再結成などで、徐々に力をつけ始めた関西リーグ。その士気をさらに高める意味でも、天理大の1勝は大きな意味を持ちそうだ。





キーワード