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なおみ時代!大坂、四大大会連続Vでアジア勢初世界1位/全豪テニス(サンケイスポーツ)

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テニス・全豪オープン第13日(26日、メルボルン)なおみ時代の到来だ!! 女子シングルス決勝で第4シードの世界ランキング4位、大坂なおみ(21)=日清食品=が第8シードの世界6位、ペトラ・クビトバ(28)=チェコ=を7-6、5-7、6-4で下して日本勢初の優勝。昨年9月の全米オープン初制覇に続く四大大会2連勝を成し遂げた。大会後に男女シングルスを通じてアジア勢初の世界ランキング1位となることも決定。優勝賞金410万豪ドル(約3億2000万円)を獲得した。

 一度は流した悔し涙を糧に、最後は歓喜で瞳をぬらした。メルボルンでのラストシーンを締めくくったのは、自慢のサーブだった。5-4で迎えた最終セット第10ゲーム。40-15から、センターへ放った一打でクビトバのラケットをはじいた大坂が、しゃがみこんで目頭を押さえる。全米女王となってからわずか4カ月半。2時間27分に及ぶフルセットの末、四大大会2連勝で、世界1位を決めた感慨に浸った。

 「まだ信じられない。ただ、プレーに集中していた。勝つことを夢見てきた」

 ツアー148戦の中で左利きとの対戦は過去8度しかない。しかも、相手はウィンブルドンを2度制した名手で、初対戦だった。勝った方が世界1位となる対決の第1セットは、182センチのサウスポーが放つ角度あるサーブに手を焼いた。今大会自身初のタイブレークに入り、ようやく相手のサーブでコースを読んでライン上に強烈なバックハンドのストレート。会心のリターンエースで流れをつかみ、押し切った。

 第1セットを奪うとここまで59連勝。必勝パターンに持ち込んだはずの第2セットはよもやの展開になった。5-3で迎えた相手サーブの第9ゲーム。3度のマッチポイントを握りながら5連続失点でこのゲームを奪われた。1万5000人で埋まった会場に、平常心を失いかけた21歳の金切り声が響く。ボールを地面にたたきつけ、目に涙を浮かべた。セットを落とすと、タオルで顔を覆いながら一度コートから引き揚げて気持ちを切り替えた。

 大観衆の歓声から遠く離れ、自らを律した。全米を制した誇り、マークが厳しくなる中で年上の好敵手をなぎ倒してきた自信が背中を押した。「マッチポイントを失ったけど、ちゃんと現実と向き合わないと。とにかく力を出そう」。弱点の克服へオフに強化したフットワークは最後まで衰えない。第3セットは先にブレークに成功。かつてなら一気に崩れていたような展開で踏みとどまった。16年大会で予選を勝ち上がって初めて四大大会本戦出場を決めた舞台で、成長を示した。

 四大大会通算23勝を誇り、37歳となったセリーナ・ウィリアムズ(米国)にかつての絶対的な強さはない。一昨年と昨年のグランドスラム女王はいずれも異なる。今大会の開幕前には、結果次第で世界1位になる可能性のある選手が11人もいた。まさに群雄割拠の時代。日本のエースは2014-15年に全米からウィンブルドンまで4連勝したS・ウィリアムズ以来、14大会ぶりの四大大会2連勝を飾り、男女を通じてアジア勢で初めて世界1位に上りつめた。

 「世界ランキング1位は私のゴールではない。(5月下旬の)全仏オープンも優勝したいし、どのトーナメントでも勝ちたい」。表彰式では恥じらいながらトロフィーに口づけし、記念撮影に応じた。まだあどけない一面も持つ21歳が、真夏のメルボルンで、新時代の幕を開けた。





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