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チケット争奪騒動の広島、観客動員“怪現象”の歴史(夕刊フジ)

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出典元: マツダスタジアムの敷地外まで人、人、また人があふれた

【江尻良文の快説・怪説】

 広島の今季主催試合のチケット購入に必要な抽選券をめぐり、25日に大騒動が発生。もともとカープの観客動員には、波瀾万丈の歴史がある。

 球団史上初のリーグ優勝を飾った1975年。最下位だった前年に64万9500人だった入場者数が、球団史上初めて100万人を突破し、倍近い120万人を記録した。

 古葉監督の下で2度目のリーグ優勝と初の日本一を達成した79年は、145万4000人の球団新記録。翌年もリーグ連覇、2年連続日本一に輝いたが、なぜか入場者数は131万4000人に減少した。その後も84年に4度目のリーグ優勝、3度目の日本一を達成したものの、110万3000人とさらにダウンした。

 この怪現象を球界関係者は「ファンの間に『勝って当たり前』という風潮が広まり、弱小球団から初優勝へ駆け上がった頃の新鮮な刺激が失われたんじゃないか。それに広島の人口を考えれば、集客はこれくらいが限界だろう」などと分析したものだ。

 だが、2016年の25年ぶりのリーグ優勝以降、新赤ヘル軍団の人気はすさまじい。入場者数は215万7331人、217万7554人、223万2100人と右肩上がりだ。

 “カープ女子”が社会的に認知され、本拠地マツダスタジアムだけでなく、ビジターゲームでも抜群の集客力を実証して、他球団から感謝感激されている。平成に代わる新元号初年度の今季に起こった、抽選券争奪大騒動。全国区人気にのし上がった新赤ヘル軍団を、象徴する出来事といえるだろう。 (江尻良文)





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