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戦国時代に突入…玉石混交の“無料”野球データをジャッジ(日刊ゲンダイDIGITAL)

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出典元: 写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

【メジャーリーグ通信】

 米国では新たな選手評価法が次々に開発され、野球データ戦国時代の様相を呈している。新しい評価法やデータは、まさに玉石混交。本当に価値あるものもあれば、疑問符の付くものも。以下はそれらの中で無料で利用できるものだ。

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■価値ある新データ

①スピンレート……MLBが2015年から導入したスタットキャストデータのひとつで、投球の1分当たりの平均回転数を表す。速球とスライダーのキレは、回転数に比例するためスピンレートの数字が大きいほどキレがあるということになるのでわかりやすい。

②スイートスポット率……打者が投球をバットの芯で捉えた比率。MLBのスタットキャストデータで見ることができる。

③ボール球スイング率……野球データサイトのファングラフスで見ることができるデータで、ボール球に手を出した比率が示されている。

 40%を超すと何でもかんでも打ちに行くフリースインガーと見なされる。

④ピッチバリュー……ファングラフスが出している各投手の球種別の評価点。昨年日本人投手で最高の評価を受けたのは田中将大のスライダー。最低評価は同じ田中の速球だった。

⑤ピッチペース……ファングラフスに出ている投球と投球の間の平均時間を示すデータ。昨年日本人投手の平均は27・5秒だった。今季は投球間隔20秒ルールが導入されるため、日本人投手にとって一番気になるデータになりそうだ。

■過大評価されているデータ

①打球の初速……MLBのスタットキャストデータのひとつで、バットで叩いた直後の打球スピードを表す。これが速いと強打者になる潜在能力が高いという説明がなされているが、総体的に見るとそういう傾向があるという程度の話で過大評価されている。

②DRS(守備防御点)……ファングラフスに出ている守備で防いだ失点がどれだけあるかを示す指標。球場のフェアゾーンを数百に分割、打球の速さや軌道も加味して算出されているので、従来の守備データより確度は高いが、いくら客観的にやっているといっても、守備データは主観が入る部分が大きいため、甘く評価される球団と辛く評価される球団が出てしまう。

 このようにニューデータには掛け値なしに優れたものがある半面、過大評価されているものもある。野球データ戦国時代を反映して業界では人材の引き抜きや特許権の侵害をめぐる争いが頻発している。昨年4月には、長年MLBアドバンストメディア(インターネット部門)と提携関係にあった野球データ会社が、特許権を侵害されたとしてMLBアドバンストメディアを相手取って損害賠償訴訟を起こし大きなニュースになった。

(友成那智/スポーツライター)





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