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サニブラ、40年ぶり2度目2冠に王手!最後流して流して余裕の突破/陸上(サンケイスポーツ)




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陸上・日本選手権第3日(29日、福岡・博多の森陸上競技場)世界選手権(9-10月、ドーハ)代表選考会。男子200メートル予選で、100メートルとの2冠を狙うサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が向かい風1・8メートルの条件下、20秒84で3組1着となり、全体2位で30日の決勝(午後5時45分号砲予定)に進んだ。1979年大会の豊田敏夫以来、40年ぶりとなる2度目の短距離2冠と日本勢初の19秒台へ、余力を残したレース運びで万全を期した。

 トップギアに上げる必要はない。桁違いの強さで国内無敵を証明した100メートル決勝から一夜。雨中のレースを終えたサニブラウンは、取材エリアで本音を漏らした。

 「雨が降っていたので嫌々でした。そろそろ休みでもいいんじゃないかなって」

 出足で飛び出して顔を起こすと1・8メートルの強い向かい風が迫ってきた。「あ、キツって」。それでも力強いストライドで滑らかに曲走路を駆け抜ける。直線に入ると早々に力を抑えた。最後はジョギングのような走りでフィニッシュ。「カーブを気持ちよく走る」「直線でしっかり腕を振る」。プランを遂行し、30日の決勝への準備を整えた。

 今大会は例年より1日長く、開催期間は4日間。サニブラウンのように複数種目に臨む選手のコンディションを考慮した措置だ。短距離2冠を成し遂げた2017年大会は100メートル3本、200メートル2本を3日でこなした。今回は1日余裕がある。もっとも、築き上げてきた体力が2年前とは違う。「本数を重ねて体が満身創痍(まんしんそうい)にならなくなった」。7日の全米大学選手権では短距離2種目に400メートルリレーを含めた3レースの決勝を同日にこなし、100メートルでは日本新を出した自信をみなぎらせた。

 1977、79年大会で短距離を制した豊田敏夫以来40年ぶりとなる2度目の2冠、さらには2003年に末続慎吾が出した20秒03の日本記録を更新する日本勢初の19秒台の期待が懸かる。日本歴代2位の20秒08の自己記録を持つサニブラウンが挙げた決勝のキーポイントは「前半からしっかり」「カーブでもう1回(加速)」「ラスト50メートルで腕を振ってまとめる」の3点だ。

 体をコントロールして臨む今大会最後の1本。「明日に向けて体の良い刺激になった。(19秒台は)やることをやれば出るのかな」。ここぞでスイッチを切り替える。


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