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阪神・矢野監督、「楽しめ」進軍ハッパ再出撃も完敗「技術も気持ちも上回れ」(サンケイスポーツ)




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出典元: 矢野監督は曇った表情で球場を引き揚げる。ハッパをかけて臨んだリーグ戦再開初戦だったが…(撮影・門井聡)

(セ・リーグ、中日6-1阪神、10回戦、中日6勝4敗、29日、ナゴヤD)あぁ、黒星再発進…。阪神は中日戦(ナゴヤドーム)で1-6と完敗。試合前のミーティングでハッパをかけて臨んだ矢野燿大監督(50)だったが、9安打を放ちながら1得点の打線に「技術も気持ちも含めて上回っていかないと」と奮起を促した。3位は変わらないが、連敗で貯金がなくなり、4位DeNAとはついに0・5ゲーム差。尻に火がついた!?

 苦しいリスタートになった。だが、前を向かなくては歩けない道だ。矢野監督は試合前、ナインに改めて「楽しむ」ことを求めた。5位中日にいいように攻められ、いいところで一本も出ない。完敗で4位DeNAとついに0・5ゲーム差。リーグ戦再開早々に正念場を迎え、指揮官は打線の奮起を促した。

 「ランナーが出たら、最後のかえすというところがね、もちろんできてないし。相手も『絶対に打たさんとこう』というところで、技術も気持ちも含めて、そこで上回っていかないと、なかなか点は取れない」

 左腕・大野雄相手にチャンスは作ったが、ここぞで上回れなかった。一回2死、糸井が二塁内野安打でチーム初安打も、大山が三ゴロ。二回は陽川、木浪の連打で2死一、三塁としたが、青柳が三振。三回2死一塁では再び大山が三ゴロ。八回1死一、二塁ではマルテが空振り三振…。四、七回も先頭打者を出したのに、同じ9安打を放って6得点した中日に対して、モノにできたのは七回の1点だけ。チーム得点圏打率・244はセ5位と、相変わらずここぞで一本が出ない。「ウチも早いところでもう1点でも2点でも取れたら、楽に勝たせる感じはなかった」とうめいた。

 シーズンの半分を過ぎて突入した節目の一戦。ナゴヤドームに到着した矢野監督は選手とコーチをベンチ裏に集めて、残り70試合も「楽しむ」ことを忘れないでほしい-と伝えた。簡単なことではない。ここから終盤に行くほど順位に直結する、胃がキリキリ痛む戦いが待っている。

 だが、6勝10敗2分けと苦しんだ交流戦、15日のオリックス戦(京セラ)で大山がスライディングを怠った日でさえ、将は「苦しい場面だからこそ楽しむというのは、俺は大事にしたい」と語った。前向きに戦わなければ、成長もない。成長途上と位置づけるチームだからこそ「楽しむ」ことを忘れないでほしい。軸となる考えを、改めて強調していたのだが…。

 5位中日に5月10日(甲子園)以来3連敗で、6月22日の西武戦(甲子園)で「2」に戻した貯金は、また「0」に。背後には4月に10連敗して置き去りにしたはずの4位DeNAが、0・5ゲーム差に接近。きょうの勝敗次第では4位転落の可能性もあるが、こんなときこそ楽しむ。

 「ホームランでガンといければ一番、いいんだけど、ウチのやることっていうのは粘ったり、つないだりというところ。そして最後は、相手が抑えに来るところで、どう(走者を)かえすかっていうのが、これからもチームとしての課題」

 ここぞの一本を、みんなで喜び、力にするために、率先して「矢野ガッツ」も繰り出している。課題を受け止め、それでも前向きに、残り69戦を戦い抜く。


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